幼稚園を卒園した子どもは、当然ですが小学校に入学します。
その幼稚園から小学校へと進んでいく上で、子どもの心身の成長や発達は継続していますが、 幼稚園の教育と小学校の教育との間には、その内容や指導の方法の段差、また教職員相互の教育と子どもへの理解が不十分であることが、よく見受けられるのです。
つまり、せっかく幼稚園で良い教育や保育を受けても、それが小学校の教育の中で活かしきれないということです。
幼稚園から小学校へのハードルが存在し、子どもがそれを乗り越えられない場合があるのです。
それを改善するために、やしま幼稚園では屋島西小学校と連携をして「地域に根差した幼稚園児と小学生児童の交流による子育て支援」を行っています。やしま幼稚園の年長児と屋島西小学校の1・2年生は、年間を通した様々な接点をとりながら
●あそび交流 ●共同表現交流 ●地域と家庭交流 ●生活習慣から規範意識を育てる ●心の活動と学びの活動
のための交流を重ねています。
このような活動の中で、異年齢の子どもがしっかりとかかわり合うことによって、自他の良さがわかり、自己を磨いていくことで自尊感情が育ちます。
人間関係が希薄な時代だからこそ、幼小連携の中でそれぞれの役割の基本を認識することや、子どもに対する一貫性のある教育をすることで、豊かな人間性が育まれていきます。
人や周囲へのやさしさや思いやり、地域愛が身に付いていきます。
やしま幼稚園の子どもたちは、卒園して毎年20くらいの小学校(県外も含)へ行きますが、どこの小学校へ行ってもいきいきと自分らしさを発揮して、学習やあそび、また友だちづくりをすることができるようになります。
保こ幼小連携交流 |
やしま幼稚園5歳児・あすなろ保育園5歳児・屋島西小学校1年生
〇 幼稚園と小学校、保育園の教師・保育士が互いの教育のちがいや良さを知りそれぞれの教育をよりよいものとしていく。
〇 保育園・幼稚園生活から小学校生活へと子どもの育ちや経験をつなげる。
屋島西小学校に行って、小学校のお兄さんお姉さん、あすなろ保育園のペアの友だちと自己紹介をしました。
少し緊張した表情でした。小学校や幼稚園で育てたアサガオの花を使って色水を作り、作った色水を見せ合い色の濃さを比べあっていました。
最後に色水に洗剤を混ぜてシャボン液を作りしゃぼん玉遊びをしました。
ストローの太さや吹き方よって大きさが違うこと、ハンガーを使って大きなシャボン玉ができることがわかりました。
活動が終わるころにはすっかり仲良くなり2回目の交流が楽しみです。
1年生が秋の実や葉っぱを使ったおもちゃを紹介してくれました。
1年生が作った「まといれ」「けんだま」「さかなつり」「どんぐりおとし」「どんぐりおみくじ」「ブンブンマラカス」で楽しく遊びました。
材料や工夫しているところがよく分かりました。
3回目の交流は6つのおもちゃの中から自分が作りたいおもちゃを作ります。
どのおもちゃを作るか考え作りたい秋のおもちゃのところにシールを貼りました。
次回ペアの友だちと一緒におもちゃ作りをするのが楽しみです。
6つの中から自分で選んだおもちゃ作りをしました。
秋の木の実のまつぼっくりやドングリとプリンカップ・ペットボトル・乳酸菌容器・空き箱などを使っておもちゃを作りました。
「まといれ」「けんだま」「さかなつり」「どんぐりおとし」「どんぐりおみくじ」「ブンブンマラカス」を1年生に教えてもらったり手伝ってもらったりしてあきのおもちゃ作りを楽しんでいました。
出来上がったおもちゃを見せ合い、楽しそうに遊んでいました。
また、まつぼっくりボーリングコーナー・どんぐりごまコーナーなどのコーナーで楽しく遊ぶことができました。
作ったおもちゃを大事そうに持ち帰りました。幼稚園であきのおもちゃ作りで工夫したところや頑張ったところを話しました。
友だちのおもちゃと交換して遊ぶ姿もみられました。
最後の交流は、小学校生活の具体的なことを体験しました。
登校してランドセルの片付けや1年生で出来るようになった事などを優しく分かりやすく説明してくれて小学校生活がよくわかりました。
職員室、保健室、音楽室など学校を探険して探検カードにシールを貼りました。
部屋の出入の仕方、どんな所かを理解することができました。
体験入学を通して小学校生活のイメージや期待が高まり、学校が大好きになってほしいです。
入学式を楽しみにしています。
保こ幼小接続のための連携、接続の体制作りとして、今年度もあすなろ保育園・やしま幼稚園・屋島西小学校アプローチ・スタートカリキュラムを作成して、就学前教育と保こ幼小教育との円滑な接続の取り組みを実践してきました。
今後も継続していきたいです。